高配当で高成長の初心者おススメのETFであるVDCとXLP。実は怖い生活必需品ETFを徹底解説
VDC(バンガード生活必需品セクターETF)の基本情報

まずはこちらからみていきましょう。
基本的にバンガードのセクターETFを買っておけば全ては問題なく進みます。
経費が安くて、途中償還の可能性もほぼ0なので安心して投資できます。
経費率が0.1%!これは驚異的に安いです。不安なら他のETFと比較してみましょう

バンガード公式ページより
ではここでは何を解説するのか、
それは組み入れ銘柄を見て、その違いをXLPと比較していきます。
では組み入れ銘柄について見ていきましょう。

バンガードHPより参照
基本的には上位10銘柄で65%も株価が左右されるようですね
このセクターを見る場合は上位10銘柄の性質を抑えるべきでしょう。
それは後ほど!
XLPとの違いを比較!!

生活必需品ETFを購入しようとすると、かならず比較対象となるのがXLPというETFですね。
まあ基本的な情報に変わりはありません。
経費率もほぼ同じ。組み入れ上位銘柄もほぼ同じ。
では何が違うのか、、、
それは
組み入れ上位銘柄以外の部分、つまり残りの35%の中身がちがうんですね

正確には、小型株を多く入れてるかそうでないかという一点につきます!
ですが、基本的には気にしなくてもいいほどの差異です。
事実過去10年間のリターンの差は0.3%(1年でならなかなか大きい差ですが10年なら誤差かと)
一応VDCの方がリターンが良いデータだったので、基本的にはVDCを買ってみるといいでしょう。
では、ここからが本番。生活必需品セクターETFの使いかたとポイントです!
他のブログに書いてないことを書いていきます!!
生活必需品ETfはディフェンシブ?ちゃんと認識してないと大火傷!

このブログをお読みの方の多くは株を実際にやってる方も多いので基本的な認識の1つとしてあるのが
生活必需品は景気変動に対して強いディフェンシブ株だ
というもの。
まあ正しいです。でも、ちゃんと理解していないと予想外の動きをすることがありますので注意しましょう。そちらを今回徹底解説します!
まず、ディフェンシブセクターの比較をしていきましょう
ディフェンシブセクター比較

ディフェンシブセクターというとやはり
不動産、公益、生活必需品
の3つのセクターがありますよね。
ここで注意したいのが
不動産、公益と生活必需品セクターは決定的にちがう部分があるということです
それは、
内需か外需かということ

勘のいい方ならもうお分かりでしょう。
そう、不動産、公益、生活必需品は全て不況には強いです。
なぜか、景気によって需要が左右されにくいビジネスモデルだからです
でも、収益元は決定的に違います。
不動産、公益がアメリカ国内からほぼ収益を得ているのはもう説明しなくてもわかりますよね
でも生活必需品は??
ETF組み入れ比率1位のP&Gを見て見ましょう
P&Gの売上構成比率は、約4割がアメリカ、6割が海外からの売上となっています。
特に外国の比率が高いのがヨーロッパと中国(中国はアジアから分離計算、中国を含めるとアジアの売上は全体の2割近い数字)
他の銘柄も似たようなビジネスモデルです。
と、いうことは、、、?
そう
アメリカが不況なら3セクター共にディフェンシブとしての役目を果たしますが
海外の不況が絡むと、生活必需品セクターは一気に下落する可能性があることを意味しますね
実際の例を出してみると現在のような状況で米国が不況になると
生活必需品セクターは大暴落する可能性が高いです。
それは、、、
通商問題こそ生活必需品の天敵

現在、アメリカは中国、欧州、メキシコなど多くの地域と貿易摩擦を起こしていますよね
貿易摩擦になると非常にダメージを受けるのが
輸出企業(事実アップルなどは貿易摩擦激化のニュースが出るたびに1日で1〜2%も株価を落としていました。これここ1ヶ月のことです)
そして生活必需品セクターのほとんどは、、
輸出企業
もうわかりますね
通商問題のような外国で物が売れなくなる状況に非常に弱いのがこのセクターなんです
生活必需品というからには基本的に価格は安く、利益は小さいという
薄利多売のビジネスモデル(しかも消費者はこのセクターの値動きには非常に敏感、、世の中の主婦の方々見てたらよくわかりますよね)
だからこそ、こういった貿易問題にはすこぶる弱い。
しかもまだ、一つ弱点があるんです。
それは不動産や公益といった他のディフェンシブセクターにも言えることなのですが抑えていた方がいいでしょう
景気引き締めの金利上昇はディフェンシブに大打撃

景気が良くなってくると、政府は金利を上昇させて景気過熱を抑えようとします
もちろん、政策金利の影響力は大きく、効果も高いので全体的に株価は下落する方向に行くのですが
この時のディフェンシブ銘柄は市場平均以上に下落します。
もともとディフェンシブ株を買う人は、そこまでリスクを負わずにリターンを得たいっていう人が多いです。
そういう目的で持ってる人が、金利が上がる状況でどういう行動をとるか
それは
ディフェンシブ株を売却し、そのお金を債券に投入するんです
金利があがるということは、企業にとってはマイナス影響なので株価は下がります
一方、金利が上がっている=債券金利が上がっているという事なので
このまま下がる株を持ってるより、今預けたらいつもよりお得で確実にお金返ってくる債券を買おう
という流れになります
事実、金利上昇のあった2018年1月において、米国市場平均は4%下落しましたが
生活必需品は6%以上下落しています。
金利上昇=ディフェンシブ下落
これは是非とも覚えておきたいことですね
では、生活必需品セクターは買わない方がいいのでしょうか??
そんなことはありません。多くのメリットもあるのでそちらを紹介していきましょう
生活必需品の大きなメリット!高配当なところも魅力

まずディフェンシブ的側面から!
リーマンショックを乗り越える耐久性
やはりディフェンシブ銘柄なので、前に書いたような事象以外
たとえば普通の不況から、リーマンショックレベルの不況まで耐えることができます。これが非常に強い部分でしょう。
実際の例を挙げると、
リーマンショックは結局アメリカ市場全体を42%ほど下落させたのですが
生活必需品セクターに至っては26%下落という半分ほどの被害にとどめています。
これだけ高いディフェンス能力があるため、やはり不況時のクッションの役割は大きいと言えるでしょう。
そして生活必需品セクターは非常に高配当という所にも着目したいですね!
高配当の強さ!暴落もメリットへ!

VDCのここ最近の配当は2.8%!これは非常に高い配当と言えます。
高配当株と言われている株には若干及ばないものの、それでもこの配当は一般的な株と比較すると非常に高いと言えます。
そもそも高配当とディフェンシブセクターは非常に相性がいいです
株価はあまり変動せず、所有していれば配当が3%近く入る。お金がひつようになったら売却すれば元本が戻ってくる
という高金利時代の銀行貯金のような役割を果たしてくれます。
だからこそ、相場が読めない時にはディフェンシブ高配当株がおすすめと言われるんです
しかも高配当株は暴落すらメリットに変えることができるという性質を持っています
暴落しても高配当!相場読めない時にこそ生活必需品

これは株式相場あるあるなのですが、不況によって下がった株価は時間はかかるものの元値に戻っていく性質があります。
なぜなら、その企業の競争力低下による業績悪化ではないためです
例を挙げるなら、社長の不祥事が発覚した企業とかでしょうか。
実際競争力は落ちていないが、評判という面から株価を落としている。
そういう理由なら、いずれ株価も上がりますよね。
不況時も同じです。いずれ多くの企業は株価をもどすというのはリーマンショックが証明しましたね
でも株価下落は辛いというのもよくわかります。
配当がなければ。。。!
そうなんです。
株価が下がっても減配という選択肢をとらなければ、むしろ利回りはどんどん上昇していきます
そして企業も減配をすれば不況よりも大きく株価を下げる可能性があることを知っているためにほとんど減配をしません。
リーマンショックでも減配しない企業すらあります。例えばジョンソン&ジョンソンという高配当株の1番有名な企業ですね
だからこそ、暴落の時こそ買い増しをしてさらに配当利回りを増やすことができる
というのがディフェンシブ、高配当株の大きなメリットです!
ではVDCについてまとめていきましょう!
VDC攻略まとめ!おすすめの理由と警戒ポイント!

VDCというより生活必需品セクターですね笑笑
生活必需品セクター魅力!
まずなんといっても不況に強い!リーマンショックでは市場平均の約半分の値下げにとどめた!
次に、高配当かつ減配可能性が少ない
約3%という高い利回りを持ちつつも、暴落を経ても減配をしない傾向にある。
つまり不況時こそがチャンスになる
ここに注意!警戒ポイント

金利上昇による株価下落、通商問題や、他国が原因の不況時には市場平均以上に株価が下落する可能性が高い。
まあこの1点だけですね
でも知らないとかなり危ないポイントなので注意しましょう!
最後に生活必需品セクター株価予測の着目点をご紹介します
生活必需品セクターの未来はここに注目しよう!!

新たな市場は東南アジア
まずは中国を中心としたアジアの動向に注意しましょう!
生活必需品というものは可処分所得が増加するに従って一定程度まで需要が伸びていきます
つまり、
新興国が発展すればするほど市場が大きくなっていくセクターということです。
東南アジアあたりの発展に注意してみましょう
中国や欧州のチャネルの変化!

もう一つ気をつけたいのが消費者への流通経路の変化です
最近世界中で通販のシェアが急上昇しています。
チャネルの変化を受けて広告戦略も非常に大きく変化するため
消費者目線に着目していきたいですね!
あとがき

お疲れ様でした!!!いやー、こんな長い記事読んでくれて嬉しいです!
でも普通に調べただけじゃ見つけにくい情報をまとめてみたつもりなので
ぜひまた読んで見てください!!
そういえば最近毎日ネバネバ食材にハマってるんですよね!
納豆とめかぶを混ぜて豆腐にかけて、卵黄をのっけてたべる!
超美味しくて毎日食べてしまう、、、笑
健康的ですよね!
将来の食事って普通に食べるだけで病気の予防になるような食事になるのかなあと思いました
うわ、全然面白くない笑
僕に雑記ブログは無理ですね、、、