高配当ETFであるSPYD、HDV、VYM、果てはセクターETFまで様々なETFの配当利回りと市場環境、価格との関係を様々な角度で検証。
いつ買えばいいのか、その答えを示します
いつがタイミング?米国高配当ETFの買うタイミング

まず3つの答えを示します。ずばり高配当ETFの買い時は3つあります
①平時の下落局面
②景気後退期、ないし減速局面
③高利回り時
の3つです。当たり前だろ!という方も多いでしょう。でも安心してください。ちゃんと経験者の方にも学びの多い内容にしていきます
では見ていきましょう!
高配当購入タイミング① 平時の下落局面
こちらは高配当銘柄と言われている銘柄のセクターが関係しています
エネルギーなどでの高配当銘柄もありますが、一般的に高配当銘柄といえば、
公益、生活必需品、不動産、ヘルスケア
といったディフェンシブ銘柄です。
ディフェンシブ銘柄の特徴といえば、
景気悪化に強い
これが最大の特徴ですね。
例えば今年は5月あたりからしばらくの間ヘルスケアセクターは非常に厳しい状況が続いていました
主に原因は各企業の訴訟リスクや、政治問題、米中対立でしたが
10月の決算ではほとんどの企業が市場予想を上回る決算を出しており、現在非常に買い戻しの動きが確認できます。
他のセクターでも上記のような要因で下がることはもちろんありますが、決算自体はある程度堅い決算が予測されます。
ゆえに、
平時の下落局面、つまり企業のファンダメンタルに関係ない部分での下げこそが非常に重要な買いタイミングと言えるでしょう。
なぜなら決算での上げ幅が非常に大きいものとなりますからね
高配当購入タイミング② 景気減速時

こちらもさっきの内容とかぶりますね
ディフェンシブセクターは景気減速、後退期に他のセクターやSP500に対しての優位性を強く発揮します。
実際に業績もそこまで落ちないことも多いので納得です。
はい、これはこんな感じで
まあ上2つは知っている方も多いと思うのでここから私の分析、推測をガンガン入れていきたいと思います
高配当銘柄の買いタイミングを考える!利回りが高いとは??(米国)
配当利回りとETF株価自体の関係、市場との関係と債券利回りとの関係などを総合的に分析していきます!
ここからかなり上級者向けになるので御注意を!
米国高配当ETFの利回りってどうなってるの?買いタイミングは今??
いきなりですがこちらを見てください

2019年11月現在の主要高配当ETFの配当利回り推移です
直近の配当利回りが落ち込んでいるのがわかりますね。
理由はSP500の指数が上昇しているため。最高値更新と言われるような株価上昇局面では利回りはやはり下がってしまいます。
ポイント① 株価上昇時は利回りは落ちる
やはり現在でのSPYDなどの高配当ETFはおすすめとは言い辛いです
では、セクター別ではどうなんでしょうか??
高配当セクターと呼ばれる分野の配当利回りを比べてみましょう
米国高配当セクターの利回りは??今はどんなタイミング?
ではまた早速こちらをご覧ください

おや?高配当ETFに較べるとそこまで配当利回りが低いとは思いませんね
むしろ、ヘルスケアとエネルギーセクターの利回りは上昇しています!
なぜなんでしょうか?理由をそれぞれ解説すると
①エネルギーセクターはそもそも、現在かなり原油安などの環境要因で割安感があるほどに売られている
②ヘルスケアセクターはもともと政治リスクなどで割安感があった。若干買い戻されたが、債券利回り上昇に伴う資金流出で株価は若干安めに、、、
②番わかった方います??分からなければ僕のTwitter見てみてね!(宣伝w)
大丈夫。ちゃんと解説します!
債券利回りと高配当株の関係性!債券代替の株とは??
はい!早速こちらを見ていきましょう!

こちらはSPYDという高配当ETFの配当利回り(上)と米国10年国債の利回り(下)を比較したグラフです
ここで覚えておくべきポイントは
債券代替としての株式(高配当株)
説明していきます。

絶対的に安心な債券にも利回りが存在します。もってるだけでほぼノーリスクで得られる金額割合ってことですね
しかし、債券に人気が集中したり、いろいろな原因で債券利回りが下落することがあります。
そんな時に人気が出る(株価をあげる)のが高配当銘柄。(今回の例だとヘルスケア)なんです。
債券ではもう利回りが低すぎる→代わりに高配当ディフェンシブ株を買おう!
こんな感じです。
逆の場合も考えていきましょう
世界的に好景気になり、債券よりも株式に人気が集中!債券利回りが急上昇しました。
では、債券の代わりに買われていた、高配当ディフェンシブ銘柄はどうなるか
もっと儲かるシクリカル銘柄に人気をうばわれ、売られてしまいます
2019年11月現在、SP500指数は最高値を更新していく中、公益セクターの指数は下落しているという事実のカラクリがこれです
ではその基本的知識を踏まえて、債券と高配当株の関係を見ていきます
債券と高配当、どんなタイミングでどう動く??
では先ほど見たグラフをもう一度見ていきましょう

まずは好景気の時と不景気の時の債券と、高配当ディフェンシブ株の動きを見ていきましょう
好景気の時の債券、高配当株の関係

好景気の時は
債券:価格下落し、利回りはアップ!
高配当株:最初は価格下落、その後好景気を交換して、価格上昇
って感じの動きをします。
では不景気の時は??
不景気の時の債券、高配当株の関係
不景気の時も抑えましょう。基本は上記の逆です
債券:最初は価格上昇→でもあまりに続くと現金保有になるので価格下落
高配当株:最初は価格上昇→長い不景気だと指数全体の動きに沿うように下落
って感じになります。基本的には同じロジックで考えて大丈夫ですが、債券と高配当株の動きには時間差が大きく出てきますし、要因によっても動きは変化します
なのであくまでセオリーということで覚えておいてください
では、このセオリーを踏まえて、先程のグラフから高配当ETFの買い時を探っていきましょう!!
高配当ETFの買いタイミングはずばりここ!!

はい!冒頭に戻ってまいりました!
③の高利回り時!の買いタイミングについてです
高配当時といっても買うタイミングには条件がつきます
①高利回り時(まあこれは大前提)
②今後は株価が上がるであろうタイミング
この2つを満たすタイミングが最適ですね。
では今後株価が上がるであろうタイミングとはどんなタイミングなのかを考えていきましょう
こちらを見ていきましょう

これは高配当セクターの2015年から2017年までの利回り推移グラフです
見てみると、2015年末から2016年初めにかけて一気に配当利回りが上がっているのが分かります
SP500のグラフを見ればわかるんですが、2015年の9月には割と大きな株価下落がありました。
つまり、この利回り高騰は短期間に株価が下落したことを受けての現象だと言えます
そしてその後は株価上昇するんですが、それに伴い緩やかに高配当株の利回りも下落(株価上昇)していくのが分かりますね
つまり、高配当株の高利回り時の買いのおすすめタイミングは
一時的要因で大きく指数全体が下がるようなタイミング
といえますね。
ただ、これだとあまりに普通なので、もう一つ。
現在の状況(2019年11月)を例にどんな時が、いいのかを考えていきましょう
指数が上がる時、高配当株は指数と逆の動きをする時がある

市場全体が株価をあげる時、まさに現在(2019年11月頭)のような時の動きを簡単に解説していきます
①株価が上がる前は米中対立などの懸念事項がある場合が多く、その時はディフェンシブ銘柄が割高状態になる
②問題が解決に向かうとリスクオンとなって株価が上がり始める
③株価全体が上がるのだが、特にシクリカル銘柄(資本財とか情報技術とか)が先に上がる
④債券代替と呼ばれる高配当ディフェンシブを売って資金を調達して、より儲かる見通しのシクリカル銘柄に投資する
⑤シクリカルも高値になったところで利益確定売りをする
⑥そのあとまだ好景気なら、残っている高配当ディフェンシブをさらに売ってシクリカルに投資する、、、
って流れで株価をあげることが多いんです!
つまり狙い目はどこにあるでしょう!?
④番の!指数全体は上がっているのにディフェンシブ銘柄だけ下がっている時!
ここが高配当株を買うのに最適なタイミングということがわかります!
なぜなら、
①資金流出が起こっていて現在利回りが高く、割安状態であり
②ディフェンシブとはいえ株式なのでもうしばらくすれば指数全体に伴って株価上昇が見込まれるから!
というインカムゲインもキャピタルゲインも狙える水準になるからですね
高配当株は利回りが大事だからといって、暴落時に買うのも戦略の一つではありますが、指数全体を見て買う、上がる算段を持って買うと言うのは株式投資の大前提です
それも含めて投資を検討していきましょう!
終わりに
とりあえず高配当株のおすすめの買い方を1つ紹介しました!
これからもアップデートをしていくのでよろしくです!