現在、新たな株式のリスクが浮上してきましたね。それが米国とイランの対立です。しかし過去を振り返って見ても中東の紛争は株式投資において大きなチャンスとなっています
この記事では今回の米国とイランとの対立を解説するとともに、株式投資においてのチャンス銘柄をご紹介していきます。
米国vsイラン 今一体何がおこっているのか??

まず米国とイランの今回の対立をふりかえってみましょう。
ざっと解説するとこんな感じです
①米国とイランはイラクの実質的な支配権をめぐって政治的、軍事的な交渉を進めていた。米国にとってはイランが、イランにとっては米国が邪魔でしょうがない
②お互い小競り合いは今までも頻繁に発生していた。しかし12月末にイランがイラク内にある米軍基地をロケット団などのかなりしっかりとした装備で攻撃
③その攻撃で死亡者が発生。しかも民間人。これを受けてトランプ大統領は報復を指示。年末にイラク国内のイラン軍事拠点を攻撃。そして2日にはイラン軍の中枢人物であるソレイマニ氏を爆殺
④イラン側は報復を宣言。同氏の喪が明ける7日より報復攻撃を行うと宣言←今ココ
ざっくりまとめると以上のような流れです。
ここに至るまでの流れなどを考えると、一概にどちらが悪いとも言い切れない複雑な状況があったんですね。ではここまでの流れを受けて株価はどうなっていたのかを見てみましょう!
中東紛争と株価の関係は??イランとの対立では

年末まで米国を中心に大きく上昇していたという背景もあり、今回のイラン対立によるリスクオフムードは世界中を巡りました。
総括しますと、世界的に株価はやや下落傾向にあります
しかし、現時点ではまだ大きな影響は確認できていません。たしかに下落はしましたが、ここ1週間という流れで見てみると米国の下落幅は1%に達してすらいません。
今まで順調に来すぎていたために、調整売りのニュアンス強く出たようです。
ただ、このような場合、つまり戦争をチラつかせている場合、中東での対立が株価に影響を与える時は、どのように影響を与えるのか?という点は確認しておくと非常に大きなリターンを得ることができます。
それは最後にまとめるとして、今回覚えておくべき点は
『中東対立で一時的に株価は下落したが、まだ株価への影響は軽微』
ということです。
では次は、米国とイランの対立はどうなっていくことが予測されるか。そして株価にはどのような影響を与えるかについて考えていきます。
米国とイランの対立はどうなるの??株価はこう動く!?

最初に解説した米国vsイランの流れを受けて、次にイランが取るであろう対応は大きく分けて3つです
①イラク国内の米軍基地を『以前よりも激しく』攻撃
②イスラエル・サウジなど『中東の』アメリカ寄りの国家の軍事施設への攻撃
③サウジアラビアの原油輸出妨害
以上の3つが現実にイランが取る対応として可能性が低くないものです
基本的に国家というものは自国が負ける戦争は仕掛けません(あぁ、第二次世界大戦の日本よ。。。まあ色々な理由はあるけど、)
イランとアメリカ。戦争して勝つのはどちらでしょうか?考えを聞くまでもないですね。なので米国vsイランの全面戦争はほぼ発生しようがありません。
そもそも国同士が遠いので戦争するのも苦労する状態なので。(しかもイランは財政苦。そんな戦争は金銭的にも難しいです)
さて、このまま上記のようなメインストーリーのように事態が展開していくなら、通常の中東紛争の時と大きく変わらない株価推移になるでしょう。
では一旦ここで株価の説明に移りましょうか!
中東での紛争と株価!これは基本!

中東で紛争が起きればまず、真っ先に影響が出るのはなんでしょうか??
『原油』です!
これが1番重要です。
詳しく原油価格と中東紛争について知りたいかたは上記の記事を読んでみてください。原油だけではなく、ニュースと株のチャンスをいかに結びつけるかを書いた記事で投資に非常に参考になると思います
さて、話を戻しましょう。原油価格がなぜ上がるのか?
それは
①中東での紛争が発生する
②原油が掘削できる状態ではなくなるOR原油輸出に妨害が入り、満足な量を輸出できなくなる
というロジックからです(詳しく知りたい方はTwitterでDMください)
オイルショックの時のような世界中での原油枯渇のイメージはいまだ根強く、マーケットでは『中東で何かよくない動きが!→原油価格急騰!』
というサイクルは既定路線です。では他にはどのような動きがあるでしょうか?? 原油高は毎度のことなので、今回の米国vsイランに絞って考えていきましょう
今回の米国VSイラン 戦争へ??株価はこう動く!

戦争への危機意識と株価
今回、やや珍しい動きが米国株で起こりました。それが
『軍事産業銘柄の株価急騰』です
ロッキードマーチンやレイセオン、ユナイテッドテクノロジー、ボーイングなどが軍事産業銘柄としてよく名前が出てくる銘柄です
今回、イランの主要人物を米国軍が『爆殺』したという、通常よりも激しいニュースがマーケットに届きました。
これを受けて、『もしかしたら戦争になるのでは??』という懸念が一気に高まりロッキードマーチンどの軍事産業銘柄は株価の大幅上昇を見せました。
これが今回の重要ポイント①
今回は通常よりも『戦争!?』という懸念が強い。今後もニュースが出るたびに上記のような『軍事産業銘柄』が上昇する可能性が高い
結果的に資本財などのセクターが上昇する流れが予測される。2020年はもともと多くの外銀が資本財をオーバーウェートしています。
私の推奨は『資本財セクターの分散購入』です
ではつぎのポイントです。次は人びとのリスク回避姿勢との株価関係です
戦争は怖い!だから〇〇へ逃げる。だから株価はこうなった

2019年末を振り返ってみると、米国株は空前の大幅上昇を見せていました。
そんな中での中東紛争というリスクの出現です。通常ならば株価はかなり大きく下落する可能性もありましたが、今回は特にリスクオンムードが強い中での出来事でした
マーケットの動きとしては株から資金を抜くというよりもむしろ、債券も保有してリスクヘッジを行うという動きを見せています。
つまり、ここでは『債券利回りの低下』という現象が起きているんです。
ここでも『債券代替の株価変動』の原理が使えます。
簡単に言ってしまえば『債券が人気になる→公益、不動産、生活必需品セクターー』といった高配当銘柄が上昇する相場のことです。
詳しく知りたい人はこの記事を読んでみてください!
私の推奨行動はというと
『不動産セクター買い、金融セクター売却』です
なぜなら、金融セクターは債券利回りが低下すれば(債券が人気になれば)収益が低下するので株価が下落するからです
もっと突っ込んだ投資をするなら、
高配当ETFではあるものの、やや金融系のウェートが高いETF『PFF』を下落していくタイミングで少しずつ買い増すのがいいんではないでしょうか??
では、最後に過去を見つめながら、株価展望を語っていきたいと思います
中東紛争は株価上昇のチャンス!この好機は逃せない!?

中東紛争は大ごとになればなるほど、米国株の下落を招いているのが現状なんです。
実際に9.11(同時多発テロ)では株価は10%以上下落しています。イラク戦争では5%ほどの下落となっています。
ただ、それは『戦争=リスクオフ』というイメージで一時的な株価下落の場合がほとんどです。
9.11の時は2週間強、イラク戦争でも1ヶ月ほどで株価は元の水準に戻っています。つまり、今回おおきな戦争に発展していくのでは??という予測から大きく株価を下げたとしても
それは過去の流れをみる限り、大きな買い場であると言えるでしょう!
後書き

一旦ここで今回のブログは終了です。いつもより短いですが今回は速報性を重視しました
中東問題と株価との関係を理解していただけましたでしょうか??
今回のブログ派生などもしっかりお読みいただくと、
なぜ?
どんな状況で?
どんなふうに?
株価が動くのかがわかります。つまり人よりも大きく、多いチャンスを掴むことができます。是非読んでみてください!