機関投資家が教える論理的思考術〜日々のニュースから投資のチャンスを〜

コンビニの売り上げが上がった!消費税が上がる!日本でラグビーW杯が開催される!などのニュースは周りにあふれています。それをどのように投資チャンスに変えるか、どこに投資すばいいのか、実例を交えつつ教えていきます

訪日外国人減少のニュースから銘柄を発見する

まずはこちらの画像を見てみてください

yahooニュースより

先日発表された10月の訪日外国人減少のニュースです。

ざっと読んでみると韓国人観光客が大幅に減少したことに加えて、台風などの影響で全体としても減少したという感じのニュースです

では、このニュースから関連銘柄。そしてその株をどのように扱えばいいのかを考えていきましょう。

まずは漏れなく、抜け目なく

では、まずこのニュースは何についてのニュースかを改めて考えていきます

これは訪日外国人、つまりインバウンドに関するニュースですね。しかも日本に来る人のニュースなので

  

  

話題になった家電爆買いや旅行業会に関係がありそうです

  

ですがそれではあくまでイメージになってしまいます。

  

  

訪日外国人数のようなデータを元にして銘柄を発見するときは必ずソースを確認しにいきましょう

  

今回で言うと観光庁のHPに非常に詳細なデータがあります。

それを私なりの視点でまとめてみたのがこれらの表です。はいドン!!

韓国人観光客が大幅減少。台湾。中国の割合が増加っていう感じですね。

ただ、株価はやはりお金と関わってくるので、そもそもどれくらいお金を各国が使っているのかを調べましょう!

それがこちら

観光庁HPより

これは去年の数字ですね。大事な点をここまでの情報だけでまとめます

  

①消費金額・訪日人数共に中国がトップ。訪日人数が27%なのに消費金額は34%もあり、非常に消費に積極的

②韓国は訪日人数の22%を占めているのに消費金額は13%と低く、お金を使わないタイプの旅行層だとわかる

この2つのデータだけで、以上の2つのことがわかります。まだまだこれからも資料を見ていきますが、ここである仮説を立てられるとすごい良いですね

例えば

あれ?韓国って平均よりもお金使わないってことだよね?

65%訪日韓国人減っても全体の減りは5%程度でしょ??

これ全体的には増加傾向にあるし、消費金額を考えたら全然痛手じゃないのでは??

飛行機 ちなみに韓国からの旅行客は7割がLCCを利用 ちなみに全体平均はLCC3割

って感じの推測とか立てられたら今後の資料をスムーズに頭に入れられますよ!

では次にいきましょう!

もっと資料をあつめて完成度を!

今度は場所を特定だ!

まずはさっきの2つの資料のような最も大きなデータをあつめてみました!

そのあとはそのデータから仮説や疑問を感じられたら非常にいいですね

その後、細かいデータを見ていきましょう!これも観光庁のHPから取れるデータを表にまとめたものです!

これは左側が韓国人がよく使う空港、右側が中国人がよく使う空港の割合です

こんなデータまで無料公開してるんでぜひ見てみましょう!

要約すると

①韓国人は平均りかなり北海道・九州・沖縄に観光しにくることが多い

②中国人はかなり大阪を好む。大阪以外は東京含めて軒並み平均以下の数字

ということがわかります。つまりここから推測できることは??

韓国人の減少は特に九州地域で悪影響をもたらす可能性が高い!

ってことがわかりますよね。なぜなら九州、沖縄に平均よりかなり多く行ってるということがデータで出ているので。

どんどんデータを収集していきましょう!はい次!

どんな観光をするのかな!?

では、次にどんなタイプの観光をしているのかを考えてみます!


これは韓国人と中国人の日本旅行時の滞在日数と何回目の日本旅行なのかを示したグラフです。

これをみると韓国人は相当日本旅行のリピーターが多いのがわかります

一方で中国は年間10%を超えるペースで日本への観光客を増やしていますが、平均に比べてややリピーターが少ないですね

特に韓国は10回以上の来日者が全体の2割を超えているという驚異のリピート率を占めています。

ここでもう一つ情報を追加します!

総務省HPより

これは地域別の訪日外国人の推移です。総務省のHPより抜粋しました

紆余曲折ありつつも全体として増加傾向にあるのがわかります。

ここで先ほどのデータと合わせて情報をまとめましょう。考察も含めます

  

  

①中国人は最も消費額が多く、一人ごとの消費額も多い。年間10%以上訪日観光客が増えていて非常に将来性がある。一方でリピーターの割合は平均よりも若干少ないため、リピーターを増やさなければ今後頭打ちになる可能性がある

  

 ②韓国人は滞在日数が非常に少ないため、消費額がかなり少ない(平均の半分程度)。一方で10回以上訪日する人が全体の2割を占めているため安定的な成長をすることが見込まれる。

  

  

って感じです。段階的に情報を増やしていきますが、そのたびにまとめているのでがんばってついてきてください!

では、次は中国、韓国人はどんなお金の使い方をするのかを確認していきます!

消費動向 これをミスると間違った投資になる

では、中国、韓国人は何にお金を使うのかを見ていきましょう

インバウンド関連銘柄などはありますが、ここを正しく把握しないとまったく関係ないところに投資してしまいます

では韓国からいきましょう

先ほども述べたように韓国人はほとんどお金を使いません。

中でも買い物をほとんどしない事が特徴的です。

買い物代は平均よりも8%も下回っています。一方で宿泊費と飲食費はしっかりと使っていますね。

買い物の内訳をみても、お菓子が平均を上回っておち、化粧品などの単価の高い商品にはお金を使っていないところをみると消費はかなり消極的というのもよくわかります

九州によくくる韓国人は屋台とか好きなのかも!福岡の屋台すごいし!

一方で中国はどうでしょう?

韓国とは対照的に飲食費、宿泊費を抑えていて、代わりにめちゃめちゃ買い物代が多いのがわかります。

しかも内訳をみると化粧品、靴カバンなど単価の高い商品を購入しているとわかります。

一方で爆買いで話題になった家電製品に至ってはあまり消費していない。つまりトレンドが家電から化粧品に変化したとわかります

しっかりデータをみないと中国人=家電爆買いのイメージで家電関連の株を買うようなことになってしまいます。あ〜危ない

ちなみにデパートの外国人用のコーナーとかいくと中国人向けの化粧品が多く売られていますが、非常に単価が高い高級品の割合が多いです。

化粧水一本で3万円弱!?まじか!って思ったわ

ここまでのデータをまとめます

実はすごい高い化粧品の数々、、、

  

韓国人は頻繁に繰り返し日本に来るようですが、その回数の分消費額が少なく、とくに買い物がかなり少ないですね。消費は主に飲食

中国人はあまりリピーターがいませんが、そこそこ長期滞在で非常に多くの買い物をします。とくに化粧品などの単価の高い買い物をする模様。一時期話題になった家電の爆買いは今はほぼみられずというかんじ

では、これらを踏まえた上でどんな銘柄がインバウンド関連銘柄で今回見られた韓国人の急激な減少はどこに影響を与えるのか。それを考えていきましょう

インバウンド銘柄とは??発見方法を様々なデータを添えて

やっぱり飛行機はいい感じ

ではインバウンド関連銘柄を発見していきましょう!

中国関連インバウンド!

まずは中国関係から

これは再三お伝えしたようにまずは化粧品ですね。資生堂、KOSEなどが非常に有名どころとなります。

日本で買って本国で転売するという使い方も多く、売上高などは訪日中国人の数によってかなり影響をうけます

資生堂IR 決算短信より

これは資生堂の決算短信なのですが、日本事業のところにインバウンドに記載をするほど重要な売り上げファクターだとわかります

中国人に関連するインバウンド銘柄は化粧品!とわかりますね

では韓国も見ていきましょう!

韓国インバウンドは九州にあり

先ほどデータで韓国人は非常に旅行先として九州を好むと示しました。

では九州の中でもどのようなところに影響があるのでしょう??

こちらを知るためには内閣府の景気ウォッチャー調査を見てみます!

内閣府HPより

こちらは内閣府による景気インタビューの九州地区の10月データです

これを見てみると韓国人減少の影響が見えてきます

  

①コンビニ 韓国人旅行者の利用者が多かったが減少

②ドラッグストア 同上

③ホテル 宿泊費にはお金をつかう韓国人の減少はかなり大きい打撃な模様

④旅行代理店 まあこれは納得

  

先ほどのデータとかなり整合性のあるインタビュー結果ですね。

つまりこの4業種、とくに九州での売上比率が高い企業は、韓国人減少に伴って売上が下落する可能性が高いとわかりますね

  

 ではどんな企業なのか考えてみましょう。と、ここからが個人の考えなどもはいつのではっきりとした正解などはないのですが、

一例を挙げるとするなら

コスモス薬品などが該当銘柄ですね。西日本を中心にドラッグストアを経営している企業です

同社HPより

西日本出身の人なら知ってるはず笑(あくまで該当銘柄なだけでオススメしてるわけではないです)

こういう風にデータを使って投資先を見つける練習を繰り返すと適切なタイミングでの売買にもつながるので非常に勝率が高まります

ではちょっと自分の考察も含めつつ解説していきます

訪日外国人と関連銘柄。そしてこれから

著作権フリーらしいです。オリラン意外だった、、、

まず結論から言いますとインバウンド関連銘柄っていうのは大体もう決まってます

  

  

化粧品メーカー、JR東、西、東海 オリエンタルランド ドンキホーテ運営会社などなど

  

上記の銘柄にとって訪日外国人全体の増加は非常にポジティブな内容です。

一方で今回のような韓国人大幅減少!というニュースで見た場合にはご紹介したように必ずしもネガティブ要素にはなりません。

今回で言うととくに九州の企業がダメージを受けていましたね。例えば西日本鉄道とかもそうです

一般的なインバウンド銘柄って多くが、インバウンド関連銘柄というより中国人訪日客関連銘柄なんですよね。

それは中国人が一番多いのに、トップクラスに伸び率も高くて、消費金額も1位だからです。そりゃそうですよね

なので、韓国人が減った、増えたっていうニュースじゃ実態が変わらないんで株価に影響がない

だからこそ、今回のような中身をみるということを意識して正しい関連銘柄を見つけていきましょうという話です

  

発着枠減ると良いこともある??

ちなみに、韓国人が減ればその分の空港発着枠が開くのでその分他から観光客が来てくれるからむしろ来ない方が利益になるのでは?という意見もいただきました

これについてはまだはっきりとは数字に出てないので不明ですが、私見を述べます

全体平均として韓国からくる人の7割はLCCを使います。そして訪日外国人全体平均は3割のLCC利用です

空港の発着枠というのは会社ごとに割り当てられるので、行き先には関係がありません。ANAなら10枠、JALなら10枠という感じです。

LCCはそもそも大手と会社が違うのでそこまで発着枠に関しては韓国分が減ったから〜というのはあまり大きい影響ではないのかなと思います(私見)

  

  

そして、それ以外にも韓国のようなリピート率が非常に高い顧客というのは企業にとって非常に計算しやすい収益源となります。

そういった点を考えても、やはり大幅減少、それ自体は素直にネガティブな要素だと感じます (政治についてはノーコメントです。知見がないので)

印象ではなくデータを元にストーリーを

元に投資する

はい、今回は訪日外国人のニュースからこういう風に投資対象を発見するという方法の実例を紹介しました。

訪日外国人というイメージだけで投資してしまうと

家電や旅行代理店、飛行機などの表面的な投資や昔の投資対象に投資してしまうことがよくあります。

しっかりとソースを確認して、因果関係のつながりを自分の中で消化してから投資しましょう。

きっと世の中を見る目が養われてきます

では、今回のポイントを

  

  

①情報ソースはしっかりと確認して行こう。公的な情報は実は非常に多い。

内閣府に観光庁、財務省なども使える

②情報は自分のストーリーが論理的に説明できるようにあつめに行く。韓国人が減っていても、九州に悪影響はあっても他の地域は?という意識を持つ

  

  

以上のように論理的に説明できるようにしていきましょう!

論理的な考えのおすすめ本があるので最後にそれを紹介していきます

最後におすすめ本

私が社会人1年目に活用した本です。

投資対象銘柄を上司に説得する際のプレゼンの質を大いに上げてくれた本なのでぜひ読んでみてください。

会話というのもプレゼンテーションなので就活にも役立つ本だと思います。

めっちゃ見えにくいですがこのようにしっかり私自身も購入済みですので、安心してください(笑)

では今日はこの辺で!

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